21世紀の道徳 ベンジャミン・クリッツァー
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2022/03/01 (晶文社)
ダーウィニアン・レフトの目標である「弱者の苦痛を和らげる」もひとつの規範ではあるがこの規範は人間の本性に関する事実とは別のところから導き出されたものである。事実が重要になってくるのは、この目標を達成するための手段を考える段階になってからだ。つまり、ダーウィニズムから規範を導き出そうとした放任資本主義や優生主義者とは主張の順路が異なるのであり、ダーウィニアン・レフトは自然主義的誤謬を犯しているわけではないのだ。(p32) 未解題
── 倫理的な判断は、自分がほしいと思っている証拠ではなく、自分が手にしている証拠に基づいて行わなければならない。(Pesonhood, Ethics, and Animal Cognition: Situating Animals in Hare's Two-level Utilitarianism(人格、倫理学、動物の認識能力:ヘアの二層功利主義で動物を位置付ける))。 倫理的な判断とは、トレードオフに対して最善の回答をおこなおうとする判断のことである。(p87-88) この記事がいいggkkiwat.icon